初めてピルを服用し始めたのは、大学生の頃です。抜けられない講義や重要なプレゼンなどの時に生理痛が重なってしまい、そちらに気を取られるのを大変煩わしく感じるようになっていました。加えて、もともと生理周期が安定しておらず、推測もできなかったため、旅行の予定を立てる時などにも困ることが度々ありました。
それまでピルというと避妊のための薬という印象が強かったのですが、それだけではなく毎日忘れずに服用していれば、決まった日に生理が来るようにコントロールできる上、生理痛などを軽減させることもできると知り、服用を検討するようになりました。
周りにピルを服用している知り合いもおらず、始める前は多少の不安もありました。しかしインターネットなどで調べたところ、低用量ピルは副作用があったとしてもそれほど深刻ではなさそうだったことや、やめたくなったらいつでもやめられるようだったので、ピルを処方してくれる婦人科を調べ、受診してみることにしました。
2、ピルの種類や処方された病院などについて
ピルはどこの病院でも処方してくれるわけではない上、診察料や診察の内容にも病院によって差があるようだったので、下調べをしてから新宿にあるレディースクリニックを受診しました。
待合室は患者の女性でいっぱいで、診察までは少し待ちましたが、事前に予約する必要は無かったと記憶しています。婦人科へ行くこと自体が初めてだったので少し緊張していましたが、医師も気さくで、診察も特に検査などはなく、問診だけで終わったので安心しました。なぜ服用したいかなどの細かいことはほとんど訊かれず、あっさりしていたのでその点も自分にとっては良かったです。
ピルの用法や作用についての説明を受け、処方してもらったのはンという低用量ピルで、偽薬のないタイプのマーベロン21とどちらが良いか選ばせてくれました。私はピルを飲まない期間をあけてしまうと、また決まった日から忘れずに飲み始められる自信がなかったので、毎日飲み続ける方が楽だと思い、偽薬を含んだ28錠の方を選びました。
初診料は1000円ほどだったと思います。2度目以降は、こちらが希望しなければ診察なしで処方してもらえるので、気軽に通っています。初診の時のように待たされることもありません。毎回受付で診察の必要があるか訊いてくれるので、何か心配事があればすぐに相談することもできてありがたいです。低用量ピルは保険が効かず、1シート3000円ほどするので、長い目で見ると経済的には少々負担に感じることもあります。しかし、その分快適に過ごせるので許容の範囲内です。
3、飲んでみての感想
毎日ほぼ決まった時間に服用しなければならないという点は、大雑把な性格の私にとってはなかなか大変でした。外出先であったり、人と一緒にいる時はうっかり忘れてしまいそうになることもありましたが、多少の時間のズレならば問題ないとのことだったので、なんとか続けられています。
薬自体も小さいので飲みやすいですし、今のところ特に副作用も出ていません。絶対に決まった日に生理が起こるというのはとても楽で、思い切って試してみて良かったと感じています。
4、今回の感想
日本では現在それほど普及していないイメージですし、実際ピルを扱っている病院もまだ少ないと感じます。以前の私のように、なんとなくピルに対する抵抗がある方もいらっしゃるのではないかと思いますが、正しく使えば非常に便利な薬です。避妊薬としてもかなり高い効果があるそうなのでもちろんその為に利用するのも良いかと思いますし、生理不順や生理痛で悩んでいる方にとっても有用です。